《茨城いちばん》鹿島アントラーズ 20冠獲得に王手

茨城新聞
2018年3月26日

サッカーJリーグをリードし、最多の計19の国内タイトルを積み重ねてきた鹿島アントラーズ。今季も「常勝軍団」は健在で、前人未到の「20冠」獲得に王手をかける。

前身の住友金属工業蹴球団は1991年、2年後に発足を控えたJリーグ参入が決まった。同年、クラブの礎を築くことになる世界的スーパースター、ジーコが加入したが、当時は日本リーグ2部に所属しており、実力や集客力を不安視されながらの船出となった。

チーム名は公募で「鹿島アントラーズ」に決定。「アントラー」は英語で鹿の枝角を意味し、鹿島神宮の鹿や県名の「茨」をイメージさせた。

93年5月にJリーグが開幕。ホームの県立カシマサッカースタジアムで迎えた初戦は、ジーコのハットトリックの活躍などで名古屋に5-0で圧勝。そのまま快進撃を続け、初年度第1ステージを制した。

念願の初タイトルは96年のJリーグ。翌97年はヤマザキナビスコ・カップ(現YBCルヴァン・カップ)、天皇杯全日本選手権を制した。2000年には史上初の国内三冠を達成。黄金期の到来を印象付けた。07~09年にはリーグ3連覇を成し遂げた。

16年にはクラブ世界一を争うクラブワールドカップでアジア勢初の決勝進出。欧州王者のレアル・マドリード(スペイン)に延長戦の末、惜敗したが、国内外に大きなインパクトを残した。

今季も充実した戦力を誇り、悲願の初制覇を目指すアジアチャンピオンズ・リーグ(ACL)を含む「全冠制覇」を視野に入れる。 

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