田んぼアート復活 群馬・高山村 中止宣言から一転、村の事業に

群馬県高山村の夏の風物詩、田んぼアートが、高山村中山の道の駅「中山盆地」近くの水田で見頃を迎えた。実施してきた有志の人手不足による2025年の中止宣言から一転、村内外から寄せられた惜しむ声によって村事業として復活した。「たかやま」の村名をもじり、農作物に恵まれた地域を意味する「たからのやま」が、実りを育む田園に浮かび上がり、観光客を出迎えている=写真。
観光客や村民が丘の上から写真を撮るなどして、デザインを楽しんでいる。たからのやまのほか、村のマスコットキャラクター「つぼみちゃん」、午(うま)年にちなんだ蹄鉄(ていてつ)をあしらった。
田んぼアートは村職員らの有志でつくる「田んぼアート研究会」が村の活性化のため、2009年に同道の駅近くの水田で開始。16年にわたって描いてきたが、昨年は人員不足などにより中止になっていた。
中止に際し、村には存続を望む声が多く寄せられた。これを受けて村は本年度一般会計当初予算に事業費137万円を盛り込み、有志によるボランティアの側面が強かった田んぼアートを、村の正式な事業として復活させた。
東吾妻町原町に支店を置く測量会社、東洋測量(前橋市総社町)に目印の打ち込みを依頼し、田植えは地元住民や村職員、安中総合学園高(安中市)の生徒らで実施した。村地域振興課は「再出発した田んぼアートを多くの人に見に来てもらえたら」と話している。同課によると、見頃は8月いっぱいまで続く見込みという。
今後も村事業として田んぼアートは継続するが、丸一日を要した田植え作業の負担を踏まえ、同課は来年以降のボランティア募集の強化を検討している。後藤明宏村長は「復活を望む声に応えることができて良かった。田植えをイベント化するなど、募集の仕方で工夫していきたい」と話した。
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