緻密な手仕事 結城紬展 国重文指定70年 亀甲模様の反物4点紹介 つむぎの館 茨城

結城紬(つむぎ)の国重要無形文化財指定70周年を記念し、「200亀甲細工 唯一の三工程」が茨城県結城市結城の奥順つむぎの館資料館で開かれている。通常は非公開で、数多くの亀甲模様が施された反物4作品を展示。同館責任者の新陽子さん(51)は「人の技でここまで緻密にできており、心に響くものがある。技術と時間の積み上げを見てほしい」と来館を呼びかける。
亀の甲羅に似た六角形の中に十字の印がある模様を「亀甲」、亀甲や十字の絣(かすり)が反物全体に施されているものを「細工」と呼ぶ。
施される柄の数が大きくなればなるほど糸は細く、亀甲は小さくなり、高い技術が求められる。
幅約38センチの反物に200亀甲を施すとなると一つの柄の大きさが約2ミリとなり、一見、無地に見えるほど小さく緻密なものになる。そのため、柄が単調でも織るのに膨大な時間がかかるという。
公開しているのは、1997年制作の「典雅流想花織」や2003年制作の「藍市松彩麗」など4作品。当時の職人が、途方もない時間をかけて手仕事の限界まで挑んだ様子がうかがえる。
展示は、国重要無形文化財の指定要件である「糸つむぎ」「絣くくり」「地機(じばた)織り」の3工程に焦点を当てた。
糸をつむぐ職人の減少や材料不足、着物市場が小さくなっていることから、今では作れる人がおらず貴重な作品。会期中の作品入れ替えも予定する。
同館陳列館では、関連展示として「細工はよろこび」を同時開催。麻の入った結城紬「夏結城」や、同県常総市内で作られている石下結城紬が並ぶ。
資料館での70周年記念展は7月20日、陳列館での関連展示は同5日まで。つむぎの館は火、水曜休館。同館(電)0296(33)5633。
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