日本人女性初の公認医師・荻野吟子の功績をオペラに 群馬・千代田町で4月4日、ゆかりの寺でコンサート

上毛新聞
2026年3月11日

日本人女性初の公認医師、荻野吟子(1851~1913年、埼玉県熊谷市出身)の功績を広く発信しようと、吟子ゆかりの群馬県千代田町の光恩寺涅槃(ねはん)堂で4月4日、オペラコンサート「荻野吟子の時代をめぐる音楽」(オペラ荻野吟子実行委員会主催)が初公開される。関係者が2月、涅槃堂に集まり、成功を祈念した。

吟子を演じるのは、吟子と同じ熊谷市妻沼出身の ソプラノ歌手、岡﨑麻奈未さん(41)。オペラの本場、欧州で活動する際に心の支えとしていた吟子の生き方を演じたいと考え、熊谷市商工会長の小林洋一さん(58)に相談。考えが一致し、実行委を立ち上げた。

吟子の夫役には熊谷市出身のバリトン歌手、原田勇雅さん(44)を迎え、公演では吟子が生きた時代背景を踏まえて、日本と欧州の音楽を織り交ぜて構成する。来年7月には吟子の人生を描く新作オペラを熊谷市で上演する計画。小林さんは「最終的な目標は大河ドラマの誘致」と意気込んでいる。

コンサートの会場となる光恩寺には、吟子の生家の門「長屋門」が移築されており、関連が深い。夜の部は熊谷市にある国宝「妻沼聖天山」で行う。光恩寺では、吟子が体に良い食事の大切さを説いていたことにちなみ、オーガニック食品やエシカルに配慮した雑貨など県内外約35店舗が並ぶマルシェ「吟子さんちの食卓」も開催する。

光恩寺での公演チケットは完売している。マルシェは午前10時~午後3時半。