群馬・沼田市が企画した初の地ビール2種を発売 市内の水とコシヒカリを使用 「年末年始のだんらんや大切な人への贈り物に」

上毛新聞
2025年12月27日

「森林文化都市ぬまたの恵みとアートが融合」をコンセプトに、群馬県沼田市が企画した初の地ビール「ForeStArt(フォレスタート)」が、市内の酒類販売店などで発売された。利根川源流域の森が育んだ沼田市の水と、市内の農家から直接買い付けた甘みの強いコシヒカリ(副原料)を使用。道の駅「川場田園プラザ」を運営する田園プラザ川場(群馬県川場村萩室)が製造した。

フォレスタートは、コメ由来の甘い香りとすっきりとした透明感のある 「ピルスナー」と、ホップの程よい苦みと焙煎(ばいせん)麦芽の香りが特徴の「エール」の2種類で、各3千本(330ミリリットル瓶)造られた。アルコール度数は5%。

アートとの融合では、沼田市が委嘱する「ヌマタ・アート・アンバサダー」の2人に協力を依頼。版画家の池田実穂さんはラベル2種類のデザインを手がけ、しの笛奏者の富沢優夏さんはコンセプトに合わせた新曲を作った。ラベルにある2次元コードから市ホームページにアクセスすると、演奏動画を視聴できる。

沼田市は発売に先駆け、市内で11月下旬に開かれた「群馬利根沼田の宝物グランプリ」に商品を出品し、最高賞のグランプリを受賞。来年2月に都内で開かれる「にっぽんの宝物JAPAN大会」への出場権を得た。需要増を見込み、来年2月の販売を目指して同量の増産に着手している。

希望小売価格は570円。市内では大野商店(薄根町)、あさひや(上原町)、石橋商店(硯田町)などで扱う。6千本のうち、市のふるさと納税返礼品に3千本が提供されるという。