ドングリの魅力たっぷり 茨城県自然博物館で企画展 国内の全種や生態紹介

茨城県坂東市大崎のミュージアムパーク県自然博物館で、第93回企画展「どんぐり-魅力にはまってさぁたいへん-」が開かれている。国内で見られる全種を取りそろえ、ドングリの生態や人とのかかわりを楽しみながら学べる。同展は来年1月25日まで。
ドングリは広くブナ科の樹木の果実を指す名称。ブナ科は世界に700種以上、日本には23種あり、特にカシ、ナラ、カシワなどコナラ属の果実として知られる。同展では国内の全種のほか、海外で見られるさまざまなドングリを展示している。
企画展を担当する資料課の伊藤彩乃さん(36)は「ドングリは拾って遊んだ人も多いのでは。童謡にも歌われるなど、とても身近な木の実。その生態や人とのかかわりを知ることができる展示になっている」と話す。
展示は5章構成で、第1章はドングリの特徴について。第2章は森の中での動物やキノコとの関係。第3章は珍しいものなど世界のさまざまな種類を展示。一般的には「帽子」と呼ばれ基部を覆う殻斗(かくと)の形状から県内で見られる17種の見分け方なども解説している。第4章はドングリを食料としてきた人間とのかかわり。第5章ではドングリが里山でどう利用されてきたかを紹介している。ドングリを使ったこまやドングリの転がり方の違いを体験できるコーナーもある。
伊藤さんは「展示を通してドングリの知られていない魅力を感じてほしい。ナラ枯れ被害など自然環境の保全や未来に残す大切さを考える機会になれば」と話している。
月曜休館(12月28日~来年1月1日は休館)。問い合わせは同館(電)0297(38)2000。
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