「原倫太郎+原游」作品展 バベルの塔内部を想像 きょうから群馬・太田市美術館・図書館

上毛新聞
2025年11月25日

アーティスト・ユニット「原倫太郎+(プラス)原游」の作品を紹介する「バベルが見る夢」が22日、太田市美術館・図書館で始まる。らせん構造の同館を「バベルの塔」に見立て、その内部を想像したインスタレーション(空間芸術)作品や市内の小学生がワークショップで制作した絵画など計103点が並ぶ。1月18日まで。

同ユニットは美術家の原倫太郎さん(52)=横浜市=と画家の游さん(49)夫妻からなり、「遊び」をテーマに体験型の空間芸術作品などを制作している。

今回は三つの展示室をバベルの塔の各階層として捉え、非現実的な世界を表現。第1層は白昼夢をイメージし、白い室内に白地の絵画が並び、張り巡らされた透明な糸の上を白い発泡スチロールの球が移動し続ける。第2層は夜の夢をテーマに、暗い室内で四つの回転する灯籠がスクリーンに物語を映し出し、第3層の展示室にはさまざまな言葉が書かれたカラフルな積み木が並び、中央に木製のバベルの塔が設置されている。体験型の作品で、来場者が積み木を組み合わせたり、崩したりして楽しめる。

午前10時~午後6時。月曜休館。観覧料500円。