《釣り》小気味よい引き「ハゼクラ」 縄張り意識を利用 江戸川放水路(千葉)

茨城新聞
2025年9月29日

ハゼをリップ付きのクランクベイトで狙う釣りは略して「ハゼクラ」と呼ばれている。ハゼの縄張り意識を利用した釣りで、子どもから大人まで楽しめるルアー釣りの入門編。今回は、ハゼ釣りの中心地として多くのファンが訪れる人気スポット「江戸川放水路」(千葉県市川市)でハゼクラを楽しんできた。

使用したタックルはロッド6.9フィートに、軽さと使いやすさで選んだスピニングリール2000番。メインラインPE0.4号に、リーダーはフロロカーボン1.5号を組み合わせた。

使用したクランクベイトとハゼ

ルアーは、3~5センチの小さめのもの、リールを巻くと急潜行するクランクベイトやディープダイバー系のフローティングモデルが根掛かりが少なく使いやすい。ルアーの色は赤色への反応が特に良いが、オレンジやラメ系などもお薦めだ。

メインのルアーは、トラウト用のノリーズ・ミート29DR-Fをハゼクラ用に赤色に塗り替え、重りを付けてバランスを取った。

ポイントは水深が1メートル以内が良い、ゴロ石やカキ瀬などの障害物にハゼが居ついていることも多く、ルアーを巻きながら川底に当てていく感じで根回りに潜むハゼにアプローチをかけていくのが基本。

ロッドとスピニングリール

ルアーに果敢にアタックしてくるハゼは、活性が良い時は足元までバイトが続き、群れで押し寄せて来ることも少なくない。

ルアーを巻き切らずに根に当たったら一瞬巻きを止めるストップ・アンド・ゴーの誘いも根掛かりを効果的にかわせ、それがリアクションとなりヒットすることも多い。

台風一過の釣行当日は、水に濁りがあったものの快晴の釣り日和。早朝から多くの人がハゼ釣りを楽しんでおり、私たちも潮の流れや地形を考慮して少しカキ瀬の絡むエリアで開始した。

釣り始めて数投、沖目のカキ瀬回りで幸先良く最初のハゼがヒット。やや青みがかったきれいな色合いで、コココッというアタリと小気味よい引きで小さいながらも釣りの面白みを味わわせてくれた。

その後もポツポツ釣れ続けたが、猛暑のため3時間余りでさおを納めた。結局、仲間と合わせて8~13センチサイズを計30匹ほどで、途中、ゲストのチヌも交じり満足できる釣果だった。

ハゼクラはライトタックルで手軽に始められ、餌釣り同様、海のルアー釣り入門に最適だ。

最後に江戸川放水路では毎年、ハゼクラの釣り大会「ハゼワングランプリ」が行われている。今年も来月開催予定で、私も参戦するつもり。実は昨年、年間チャンピオンを獲得しており、今回はその練習を兼ねていたので釣りにも熱が入った。今年の大会も頑張りたい。(利根川ハイプレッシャーズ・村山栄宏)