日立のウミウ捕獲場見学 10月3~5日 「徒歩鵜漁」観賞も 事前申し込み制 茨城

茨城県日立市観光物産協会は10月、鵜(う)飼い漁で使われる全国ただ一つのウミウ捕獲場の見学や、「徒歩(かち)鵜漁」を観賞できるイベントを開く。ウミウを捕獲する様子の映像を視聴したり、捕獲技術保持者が現場を案内したりする。捕獲は1300年の歴史がある鵜飼い漁を支えており、同市の伝統文化を広く知ってもらうのが狙いだ。
イベントは10月3~5日。2日間コースと1日コースで実施する。会場は同市十王町伊師のウミウ捕獲場と国民宿舎鵜の岬。
2日コースは1日目が夜から約30分間、ウミウ捕獲伝統技術の特別映像を視聴。準備の様子から捕まえる瞬間、鵜飼い地に送り出すまでを上映する。その後、鵜匠が水に直接入り、ウを操る徒歩鵜漁を観賞する。2日目の朝はウミウ捕獲技術保持者の案内と説明を受けながら捕獲場を見学する。定員100人。
1日コースは午後から映像視聴、捕獲場見学、徒歩鵜漁の観賞を行う。定員40人。
同協会は伝統技術継承の機運を高めたい考えで、「子どもにも参加してもらい、貴重な文化に触れてほしい」と呼びかけている。
事前申し込みが必要で、参加日の1週間前までに申し込む。参加費は大人3000円、小学生2000円(同市民はいずれも半額)、未就学児無料で、クレジット決済のみ。同協会のホームページからも申し込み可。問い合わせは同協会(電)0294(24)7978。