つくばワイナリー銀賞 ワイン欧州系「白」 茨城県産ブドウ100%で初

茨城新聞
2025年9月16日

つくばワイナリー(茨城県つくば市北条)が醸造する「ツイン ピークス ブラン2024」が「日本ワインコンクール2025」(実行委主催)で銀賞に輝いた。昨年の銅賞に続き、受賞は2年連続。県産ブドウ100%のワインとしては初の銀賞という。栽培醸造責任者の大浦颯人さん(27)は「酒質が上がっていることが目に見えてうれしい。自信につながる」と喜びを口にする。

同コンクールは、国産ブドウを100%使った「日本ワイン」が対象。入賞した「欧州系品種 白」部門には今回、202本が出品した。

「ツイン-」は、シャルドネ、プティマンサン、アルバリーニョの3品種を手摘みで収穫し、ブレンドした。収量が増えたプティマンサンの比率を、昨年の26%から43%に増やしたことで、すっきりした味わいの中に蜂蜜や紅茶のようなアロマティックな香りを醸し出した。

昨年は気温が高かったため、プティマンサンの収穫時期を2回に分けた。早い時期に収穫した分で酸味を、残りを完熟させたことで香りを引き出した。

大浦さんは今回の受賞について「酸味や厚み、余韻のバランスが評価されたのでは」と分析する。25年産は香りの膨らみをこれまで以上に意識して醸造するとし、次回も受賞を目指す。

受賞酒は1本4290円(税込み)。同社オンラインストアや、ワイナリー内のショップで購入できる。