宇都宮市のフルーツサンド人気店「パレット」が閉店 負債2億円超で破産手続きへ

下野新聞
2025年8月10日

フルーツダイニングパレット(8010)」を運営する「パレット」(栃木県宇都宮市下戸祭2丁目)が宇都宮地裁から破産手続き開始決定を受けたことが5日、帝国データバンク宇都宮支店と東京商工リサーチ宇都宮支店の調べで分かった。

開始決定は4日付。負債は2024年6月期末時点で約2億1500万円。県内でフルーツサンドの人気を広める先駆的な店として知られた。

パレットは1898年に果物店として創業。西洋料理のレストランを経営し、宇都宮市内に3店舗(下戸祭店、パセオ店、宇都宮美術館店)を展開していた。

新鮮なフルーツと生クリームをパンではさんだフルーツサンドを看板商品とし、両支店によると、ピーク時の2021年6月期には売上高2億5900万円を計上していた。

一方、店舗運営や事業展開とともに設備投資がかさみ、人件費などの維持管理費が増加。販売価格への転嫁を行うことができず、慢性的な赤字体質で資金繰りが逼迫し事業継続を断念した。

⇒フルーツサンドとともに「パレット」の看板メニューだったフルーツパフェ

地図を開く 近くのニュース