《釣り》汽水域でメバル狙う 那珂川河口、夜釣り 小気味よいアタリ 「アワセ」と「間」 茨城

茨城新聞
2025年6月21日

茨城県水戸、ひたちなか両市の間を縫うように流れ、太平洋に注ぐ那珂川。この河口から涸沼川との合流点にかけての汽水域は小魚やプランクトンが非常に豊富で、いろいろな魚が集まり、格好の釣り場となっている。現在はセイゴ、カイズ、メバルが釣れている。5月下旬、那珂湊周辺の釣り場に出かけ、夜釣りでメバルを狙った。

タックルはさおが1.8メートル前後、先調子のルアー用。1号のナイロン糸を100メートル巻いた小型のスピニングリールを合わせた。

仕掛けは針と重りが一体になったメバル専用のジグ・ヘッド0.4~1.5グラムを場所や風の影響を考えながら使い分け、餌は青イソメを使用した。餌の長さは針がちょうど隠れるぐらいに付けた。

開始は午後8時。少し風はあったが釣りはできる。岸壁やその先に静かにジグヘッドを落として釣っていく。

メバル釣りのこつは二つ、「向こうアワセ」と「間(ポーズ)」だ。通常のフカセ釣りのように付け餌の青イソメをゆっくり落とし込んでから再び誘い、その後は必ず魚が餌を食う間を入れることで食いつきの確率が高まる。

 

小気味よい引きを堪能させてくれた魚たち

 

アタリは誘い上げの時に手元まで伝わってくるのでそこでアワセを入れる。アタリがなければポイントを移動し、機動力を生かした釣りで釣果を伸ばせる。

ジグヘッド投入後、さおをゆっくり上下に動かした後に止め、魚が餌に食いついてくるのを待つ。食いついてきたら上に引き上げ、アワセを入れるのだ。

水中は水深ごとに表層、中層、下層に分かれる。水面からその日の活性に合わせ表層、中層、下層を順に攻めていくことが重要だ。

なお、食い気があるメバルは、比較的表層の餌を意識しているため、表層付近にいる。その日の層を探りながら見つけ、魚の反応がなければ順に中層、下層と攻めていくと良い。

さて、メバルが多くいそうな場所を見定め、岸壁から仕掛けを静かに投入し、ゆっくり沈んでゆくのをイメージ。手中のさおに全神経を集中して操作した。

開始10分。中層付近で糸を止めて待つと、さお先に力強く「グングン」と待望のアタリ! 上がってきたのは本命10センチのメバルだ。小さい魚ながら、小気味よいアタリが私は好きだ。

その後は立て続けに13センチのメバルが4匹。アタリが止まったので少し移動してジグヘッドを落としていくと、先ほどまでとは違った「ググーッ」とさお先が引き込まれる強い引き。15センチのメバルで、この日一番の大きさだ。

結局この夜の釣果は7匹。魚は写真撮影後にリリースした。シンプルな釣りながら、この時季に釣れやすいメバル。特に今は数が釣れるので、初心者でもハマること間違いなし。9月末ごろまで楽しめる。(金丸釣具店店長・石田直也)