「ふるさと」題字に篆書 作家31人作品展 茨城・古河
茨城新聞
2025年6月5日

茨城県古河市にゆかり深い語句を題材に篆(てん)書を展示する「許我(こが)篆書展」が、同市中央町の篆刻美術館で開かれている。18回目の今回は、市合併20周年記念として「故郷・古里・古郷」の文字を題字に、書家31人が作品を寄せている。同展は6月24日まで。
同館は篆刻を専門とする国内ただ一つの美術館。同展は「篆刻の基本は篆書にあり」との観点から篆書に親しんでもらおうと、2007年から毎回テーマとなる題字を決めて実施している。会場にはそれぞれの書家が「ふるさと」からイメージした2文字を篆書とした作品が並ぶ。作品には制作への思いが添えられている。
同館の担当者は「同じ形は一つもなく、各書家の個性があふれている。書家の思いにも触れることができる。魅力ある篆書を間近に見てほしい」と来館を呼びかけている。
開館時間は午前9時~午後5時(入館同4時半まで)。一般200円、小中高生50円。月曜休館。問い合わせは(電)0280(22)5611。