有機野菜・果物を使ったジュース　群馬・高崎市の「koyomi」が通販スタート

有機栽培の野菜や果物を使ったジュースの提供やヨガ教室を開くカフェ「koyomi（コヨミ）」（群馬県高崎市剣崎町）は、自社サイトでジュースの通信販売を始めている。県内の有機栽培農家から規格外や傷で廃棄される農作物を活用し、食品ロスの削減や農家の収入増を目標に掲げ、販路拡大を目指す。

通販用のジュースを手にする岡田代表

同店では、非加熱で圧力をかけ水分を絞り出す製法「コールドプレス」でジュースを作る。昨年9月に清涼飲料水の製造免許を取得。飲食店営業に加え、製造業として無添加ジュースの自社生産に力を入れる。

メニューはビーツの「紫式部」ニンジンの「ピーターラビっ子」など主な食材の色合いをイメージした名称を用いる。通信販売用は冷凍。各商品「ベジンジャーズ」と称し親しみやすいキャラクターを作製した。

収穫される野菜や果物を混ぜて仕上げるため、季節ごとに味わいが少しずつ変わる。岡田康弘代表（42）は「農家の暦や健康に寄り添う商品。有機栽培が広がり、ジュースを文化にしていきたい」と語る。

岡田代表は、農家と生活者をつなぐ「循環型エコシステム」の事業プランで、起業家発掘プロジェクト「群馬イノベーションアワード（GIA）2023」ベンチャー部門で入賞した。

通信販売用は12種類。220グラム。単品640円～。月30本の定期便は1万9980円。送料は一律1190円（北海道、沖縄県除く）。午前10時～午後4時。木、金曜定休。問い合わせは同店（電話027-368-1990）へ。