茨城県内遺跡の土器公開 八千代・長瀬さん収集 筑西

茨城新聞
2024年6月7日

茨城県内の遺跡などから出土した土器約100点をそろえた展覧会「縄文のビーナスⅡ 筑西市に現る 長瀬礼司コレクション」が、同県筑西市のテーマパーク「ザ・ヒロサワ・シティ」の交流会館で開かれている。同県八千代町の造園業、長瀬礼司さん(82)が趣味で約60年にわたって収集してきた。人の顔やイノシシ、魚、ヘビなどの生き物をかたどった土器などが並ぶ。同展は7月28日まで。

下妻市や茨城町など県内の遺跡から出土した縄文時代のものを中心に展示されている。目玉は、膨らんだ胴部に両手を上げたように見える人体が装飾された有孔鍔付(ゆうこうつばつき)土器。今回初めて公開した。

長瀬さんは「われわれの祖先が生きた豊かで平和な時代に作られた美術的価値のある作品を、より多くの人たちに見てもらいたい」と話している。入場無料。午前10時~午後5時。月曜休館(7月15日は開館、翌日休館)。