消える2階建て 上越新幹線E4系、18年度以降 20年前、通勤客増に対応 北陸新幹線は「E2系」引退 31日最終運行

上毛新聞
2017年3月27日

全国の新幹線車両のうち唯一の2階建てで、本県を通り東京と新潟を結ぶ上越新幹線を走っている「E4系」が、姿を消すことになった。JR東日本は2018年度以降に車両の更新を進める方針で、E4系は2階のない最新型「E7系」に置き換える。25日、JR関係者への取材で分かった。
JR東は新幹線の速さや快適性を追求するため、旧型車両を引退させて新型車両の導入を進めている。国鉄時代の1985年に投入された東海道・山陽新幹線の「100系」以降続いてきた2階建て新幹線が全廃されることで、鉄道ファンからは惜しむ声が上がりそうだ。
オール2階建てのE4系は97年にデビュー。16両編成の定員1634人は高速車両としては世界最多で、通勤での利用客の増加に対応してきた。上越新幹線では「Maxとき」「Maxたにがわ」の列車名で親しまれている。E4系は当初、東北新幹線も走ったが、2012年に終了している。

◎北陸新幹線は「E2系」引退 31日最終運行
東京と金沢を結ぶ北陸新幹線では「E2系」の今月末での引退が決まっている。1997年の長野新幹線開業時から運行してきたが、老朽化により近年は臨時列車として走っていた。
高崎駅に最後に停車する「県内ラスト運行」は31日午後9時48分東京発下り「あさま655号」長野行きの予定。高崎発は同10時46分で、安中榛名は通過する。

 

【写真】上越新幹線を走っている2階建ての「E4系」=JR高崎駅

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