フルーツつながりで福島の道の駅と連携 栃木・芳賀の道の駅はがで桃のスイーツなどが買える 

下野新聞
2023年12月31日

栃木県芳賀町の道の駅はがは23日までに、新たに福島県国見町の「道の駅国見あつかしの郷」が扱う、桃の加工品の販売コーナーを設置した。来年から、国見町を代表する桃と、町の特産・梨の販売を融通し合って両施設の魅力を高める兄弟店的な連携を見越し、試験的に始めた。

桃のプリンやダックワーズ、ジュース、ジャム、チョコレートなど十数種類の商品を置いている。売れ行きに応じ拡充も検討する。

もともと県道の駅連絡協議会が、福島県を応援する姿勢を打ち出す中、今春、道の駅はがの関係者が、視察で訪ねたあつかしの郷との連携を模索した。

施設の規模が近く、桃と梨という果物の共通性、観光立地型よりも地元密着の生活拠点としての色合いが濃いといった経営的な類似点があった。

道の駅はがとしては、遠隔地の道の駅と連携するのは初の試み。年間を通して季節の商品を充実させることにもつながる。来年からは旬の時期に、それぞれの施設で、両町の生の桃と梨を販売することも視野に入れている。

道の駅はがの担当者は「視察で親近感を感じたこともあり、福島を応援するという一過性の関係ではなく、より深いつながりを目指していきたい」と強調する。