群馬・草津温泉スキー場に山頂レストラン ガラス張りで温泉街を一望 12月に開業

上毛新聞
2023年5月30日

草津温泉スキー場を年間を通して集客が見込める「通年型山岳リゾート」にすることを目指している群馬県草津町は、同スキー場の天狗山ゲレンデ山頂に、鉄骨2階建てのレストランを新設する。温泉街や山並みの眺望が楽しめるガラス張りとし、近代的なデザインにして魅力を高める。既に着工しており、12月の開業を予定している。

仮称は「天狗山展望ハウス」。延べ床面積は216平方メートルで、座席数は約40席。施設内に厨房(ちゅうぼう)を設置して本格的なレストランとする計画で、天窓を設置し、テラスを備えるなど開放感を重視している。現在建設地にある「天狗山展望喫茶」の解体費用を含め、総事業費は約1億7000万円を見込む。

同喫茶は築40年ほどで、延べ床面積は36平方メートル。トイレは一つしかなく、コーヒーや軽食だけを提供していたため、客単価が低かった。

同スキー場を運営する町出資の第三セクター「草津観光公社」によると、オフシーズン(4~11月)のスキー場の入り込み客数は2017年で8万2000人ほど。登山客が中心だったが、18年1月の草津白根山の噴火を受けてロープウエーを廃止したこともあり、18年は約2万人まで落ち込んだ。その後夏場も楽しめるアクティビティーの開発などを進め、19年には4万5000人、22年には5万1000人まで回復している。

昨年7月には山頂に大型ブランコを設置。今年12月にはレストランに加え、新設のゴンドラの供用開始も控える。同公社の山本勇総務部長は「従来は冬の営業が中心だが、今後は夏の売り上げも伸ばし、柱としたい」としている。

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