山伏勇壮に餅つき 「御供加持」、新年を準備 日光山輪王寺

下野新聞
2016年12月22日

 開山1250年の節目の年が終わりを告げようとする中、日光市山内の世界遺産日光山輪王寺で21日、正月用の餅をつく「御供加持(ごくうかじ)」が行われ、山伏姿の僧侶が新たな50年の出だしに向けて勇壮にきねを振るった。

 午前8時20分、ほら貝の合図で一山の僧侶らが本堂「三仏堂」前の結界に入り、読経をささげるなどして臼を清めた。きねを持った山伏は若手僧侶たち。湯気が立つもち米を力いっぱい練り、「よいしょ」と威勢よい声を響かせて代わる代わる餅をついていった。

 出来上がった餅は三仏堂の三本尊に供えられ、30日までに他の本尊のための重ね餅も作る。

 役僧柴田昌典(しばたしょうてん)さん(28)は「開山の節目の締めくくり。新たな一年に向け無心で餅をつきました」と話していた。

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