足元に「春」見つけた イワウチワが那珂川で開花

下野新聞
2023年3月23日

葉の形状がうちわに似ていることが由来とされるイワウメ科の多年草「イワウチワ」が、那珂川町富山の群生地でかれんな花を咲かせている。

約3センチの淡いピンクの花で花言葉は「春の使者」。群生地は約1ヘクタールに広がり、地元の「富山舟戸いわうちわ保存会」(益子操(ましこみさお)会長)が管理している。22日は5月中下旬並みの陽気に覆われ、県内外からの見学客が散策しながら斜面を彩る花を撮影するなどしていた。

千葉県我孫子(あびこ)市から来た井部肇武(いべはじむ)さん(83)は「ここを訪れるのは4度目。すてきな写真が撮れました」と目を細めていた。

同保存会によると、現在は三分咲き。見頃は今月末から4月上旬になるという。