野外で映画楽しんで 城里で11月5日 地域おこし協力隊企画

茨城新聞
2016年10月22日

城里町の自然に囲まれた環境を生かそうと、同町地域おこし協力隊は野外での映画上映会「ホロルの森の映画祭」を企画した。11月5日夜、キャンプ場の「ふれあいの里」(同町上入野)を会場に入場無料で開催し、温かい食べ物も用意。当日は約200人の宿泊予定もあり、隊員たちは「多くの人に楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。

同隊は地域活性化の担い手として総務省が進める事業で、同町は本年度、20~30代の女性隊員5人を初採用。隊員たちは7月から屋内での映画上映に取り組み、コミュニティセンター城里(同町石塚)で毎月1回実施してきた。

今回は全国各地で人気を集めている野外上映会を参考に企画。千葉県柏市出身の隊員、鈴木麻由美さん(37)は「市街地にはない静けさと自然の中で映画を見るという、特別な時間を味わってもらえる。晴れれば、都会にはない澄んだ星空も眺められる」と“城里版”の魅力を語る。

スクリーンは、隊員たちが木の板などを組み合わせて手作りする。午後6時にスタートし、大スクリーンで子豚の心温まる物語「ベイブ」(米国1995年製作、92分)、小スクリーンでディズニーアニメを同時に上映。子どもから高齢者まで幅広く楽しめるよう考えた。このほか、町内産の野菜を使ったスープなどを販売する。

映画祭が好評の場合は来年度も継続する意向で、「音楽イベントなどを絡めて規模を大きくしたい」(鈴木さん)という。

来場の際は椅子や敷物、防寒着を各自で用意。雨天時は近隣の健康増進施設「ホロルの湯」内で上映する。問い合わせは町まちづくり戦略課(電)029(288)3111

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