大洗の味 町内カフェの創作バーガー、北海道へ

茨城新聞
2013年6月20日

大洗町のご当地バーガー「まるごと大洗!じゃこロッケめんたいチーズバーガー」が、北海道苫小牧市で7月13、14日に開かれる苫小牧港開港50年記念のグルメイベントに出品、道民に初披露される。「地産地消」にこだわった大洗の味が、海鮮の本場・北海道で受け入れられるか。フェリー航路でつながる同市で試される。

このバーガーは、同町五反田の「パンキー・トリップ・カフェ」(今井俊克代表)の創作バーガーで、ネットで評判を呼んでいる。

水産加工・販売の「にんべんいち」の大洗産のシラスや、地元産のこだわり有機栽培ジャガイモを使用。香りを出すため、表面に地元産のコウナゴをトッピングしたコロッケと、「東京かねふく」の大洗工場製造の明太子とチーズを使ったソースであえたキャベツなどを挟んだ高級ハンバーガーだ。市販品は1個500円以下で販売されている。

カリッとした食感とピリ辛の塩味とのバランスの良さが評判で、インターネットでも紹介されている。

今井さんは脱サラ後、妻の雪子さんの出身地である同町で、レトロな米国製トレーラーハウスを拠点に、イベントでの移動販売を受け付ける「パンキーイベントフーズ」を設立。カフェは2008年、事務所兼店舗として開店した。

常連客との出会いを通して、1年後にこだわりの地元食材が調達できるようになり、このバーガーが生まれた。ゴールデンウイーク中は、注文が手作りの限界となる1日200個を超え、売り切れになったという。

苫小牧市は、大洗町が2011年7月に結んだ観光パートナー都市協定の相手先。茨城港大洗港区と苫小牧港を結ぶ長距離カーフェリーが定期周航しており、苫小牧港は首都圏と北海道を結ぶ物流拠点の一つだ。

大洗のご当地バーガーが披露されるのは、苫小牧港キラキラ公園で開かれる「第3回みなとオアシスSea級グルメ全国大会in苫小牧」。全国の海鮮グルメと肩を並べ、同カフェが店開きする。

今井さんは「大会では数をそろえるのと値段の手頃さがポイントになると思う。大洗の味を楽しんでもらえれば十分」と話している。

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