炎、舞い散る 下妻・タバンカ祭

茨城新聞
2015年9月13日

火の粉を浴びて災いをはらう火祭り「タバンカ祭」が12日、関東最古の八幡宮として知られる下妻市大宝の大宝八幡宮で行われた。白装束姿の若者がたいまつを手にし、炎を荒々しく舞い散らせる光景が繰り広げられた。
祭りは、1370年に八幡宮の敷地内で起きた火災を、畳と鍋ぶたで消し止めた逸話が起源とされる。無病息災などを祈る奇祭として受け継がれてきた。
「タバンカ」の由来は、消火の際に「バタン」「バタン」とたたく音から取られたといわれている。火の粉を浴びると災いよけになるとされ、境内は大勢の人たちでにぎわっていた。祭りは14日夜も行われる。

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