水戸市 養命酒と協働事業協定 薬草文化普及に力

茨城新聞
2016年7月26日

水戸市と「薬用養命酒」製造販売の養命酒製造(東京)は25日、薬草を活用した協働事業に関する協定を結んだ。市植物公園(同市小吹町)における薬草園拡張や薬膳メニュー開発など、薬草文化の普及や産業振興で連携事業を進めていく。消費者の健康志向が高まる中、まちの活性化や企業イメージ向上にもつなげたい考えだ。

協定により両者は、薬草園整備や薬膳メニュー開発のほか、啓発冊子製作、イベント開催など薬草文化の普及事業を協働で展開していく。これにより、地域のにぎわい創出や産業振興、薬草文化の普及、健康意識醸成などを目指す。

期間は本年度から2020年度までの5年間で、同社が市に毎年200万円を寄付する。これを基に、市は同公園内の薬草園を1・5倍の約1850平方メートルに拡張し、来年4月末までに「水戸養命酒薬用ハーブ園」として整備。また、18~20年度の3年間で、品種ごとの生育環境などを調査する実験ほ場約1500平方メートルも整備する。

薬膳メニュー開発では、同社が薬草を使ったレシピを考案、同公園内の「喫茶フィオレンテ」で提供する。8月から土日限定で、「夏野菜の薬膳カレー」「バジルソースのサラダ」「ハーブチキン」など5品目の提供を始め、今後もラインアップを増やす。

かつて水戸藩では、徳川光圀が薬草を使った医薬書「救民妙薬」を作成、徳川斉昭も弘道館内に薬草園を開設し製薬した。こうした史実を背景に、市は同公園に薬草園を整備してきたほか、民間でも薬草栽培の動きが広がっている。同社はこの取り組みに目を付け、昨年秋から市に連携を提案していた。

高橋靖市長は「(産業振興として)初の民間との協働事業となる。薬草をキーワードに、互いに相乗効果を生み出せる取り組みを進める」と説明。同社の川村昌平会長は「健康志向の高まりで、東洋医学が見直されている。価値観を共有する水戸市と共に薬草や自社商品をアピールし、多くの市民にファンになってもらえれば」と意欲を語った。

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