養蚕業の繁栄願う 富岡・貫前神社 21年ぶり祈願祭
上毛新聞
2016年4月22日
ㅤ12年に1度の式年遷宮の年を迎えた富岡市一ノ宮の貫前神社(小林冨士夫宮司)は20日、養蚕安全祈願祭を行った。祈願祭は1995年を最後に途絶えていたが、一昨年の「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界文化遺産登録と式年遷宮とを機に21年ぶりに復活した。
ㅤ市内の養蚕農家や氏子ら関係者が玉串を奉納し、無事に繭が集まるよう願った。これまでは、同神社に祭る神に奉納する「御神衣」を県産の繭で作っていたが、今年は初めて市産の繭のみで作る。市内12軒の養蚕農家で春蚕の繭12キロを集め、6月に奉納する予定。
ㅤ養蚕農家の金井一男さん(75)=同市白岩=は「年5回の養蚕の中でも春蚕は最もよい繭が取れる。祈願で気が引き締まった」と話した。
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