創業期 CGで体験 来月から富岡製糸場 眼鏡型端末を導入

上毛新聞
2016年3月22日

富岡市は4月、創業した明治期の富岡製糸場をCG映像で疑似体験できるツアーを始める。繰糸所と東置繭所、西置繭所の国宝3カを含む7地点で、スマートグラス(眼鏡型端末)を着用すると、40秒から2分半程度の当時の状況を再現した映像が流れ、現在の様子と見比べることができる。
1987年の操業停止まで使われていた自動繰糸機が置かれている繰糸所でグラスを装着すると、金色に輝くフランス式繰糸器が動きだし、工女が繭から糸を引く映像が流れる。東置繭所の2階では、床から屋根裏まで棚が高く積まれた状況を再現。大量の繭が乾燥保管されていたことが分かる。
操糸所と東置繭所、西置繭所の周辺では、パノラマ映像を用意。グラスを着けた状態で頭を回転させると、CG映像も回転する。
富岡製糸場総合研究センターの協力で、創業当時の様子を忠実に再現した。CG映像ツアーは40人以下の団体が対象で、解説員が案内する。危険防止のため移動の際はグラスを外す。
市は地方創生交付金を活用してスマートグラスを50台導入した。料金は1団体5千円。

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