守り育てたミズアオイ見頃 茨城・潮来の水郷トンボ公園

茨城新聞
2021年9月27日

茨城県潮来市福島地先の水郷トンボ公園で、ミズアオイの花が見頃を迎えている。青紫色の花が咲きそろい、来園者を楽しませている。

ミズアオイは、公園内のビオトープに植えられ、1998年の開園以来、地域の住民らが手入れを続けて少しずつ株を増やしてきた。毎年8月末から花を付け始め、9月にかけて見頃を迎える。

ミズアオイは、水田や湖沼などに生える水生植物で、水質悪化や除草剤などの影響で減少し、環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されている。ビオトープでは、オニバスやミクリなども栽培され、昆虫やカエルなどが生息する水辺の自然環境が再現されている。

公園の維持管理を担当する同市在住の永峰一雄さん(77)は「気候の影響もあって、開花時期が早まっている。手入れを続けて、これからも大切に守っていきたい」と話した。見頃は9月末までの見込み。

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