富岡に地ビール誕生 3種類、完成祝い試飲会

上毛新聞
2021年5月17日

 造り手のこだわりを反映させた地ビール「クラフトビール」の試飲会が15日、富岡市富岡に新設された醸造所「上州富岡ブリュワリー」で開かれた。地域住民や関係者らが同所で初めて造られたビールの完成を祝い、その味を確認した。

 醸造所を運営する合同会社フィリア・ソフィア(同所)の新井篤代表(62)が「念願の地ビールが完成した」とあいさつし、アルコール度数や色などが違う3種類のビールを振る舞った。

 ビール造りと障害者雇用を結び付けた国内第一人者とされ、新井代表に製造法を指導した吉備土手下麦酒醸造所(岡山市)の永原敬代表(62)が完成を祝って駆けつけた。富岡市内で40年以上続く日本料理店、山石の入山実店主(68)は試飲後、「店で提供できる品質に仕上がっている」と太鼓判を押した。

 まん延防止等重点措置をはじめとする新型コロナウイルスへの対応を踏まえ、地ビールの販売開始時期は未定としている。(細井啓三)