「ようこそ袋田駅へ」 JR水郡線西金駅間再開 観光客ら出迎え

茨城新聞
2020年7月5日

大子町袋田のJR水郡線袋田駅に待望の列車が到着した。4日、昨年10月の東日本台風(台風19号)の影響で不通となっていた同町の西金-袋田駅間が運転再開し、袋田駅では水戸方面から訪れた観光客を出迎える催しが開かれた。

両駅間運転再開記念の「沿線活性化イベント」として、JR水戸支社が主催、県水郡線利用促進会議と同町などが協力。午前10時34分着の4両編成の車両を待ち受け、近くの袋田小6年生11人が「ようこそ袋田駅へ」の横断幕を高梨哲彦町長、石井邦一県議らと掲げ、「水郡線に乗ろう」と書かれたのぼり旗を振った。

家族連れや鉄道ファンら40~50人が降り立つと、星聖雅君(11)は「袋田駅がまたにぎやかになり、良かった」と喜んだ。

駅ロータリーには地元産品や袋田の滝観瀑(かんばく)施設の無料券などが贈られるコーナーも設けられ、水郡線沿線のPRも行われた。笠間市から同僚2人と訪れた向井隆徳さん(22)は袋田の滝などを日帰り観光。「再開に合わせて来たが、沿線や駅舎が歓迎ムードに包まれていて、うれしかった」と話し、袋田の滝方面の無料循環バスに乗り込んだ。

この日朝には、袋田駅から水戸方面に向かう高校生の姿も戻った。

残る袋田-常陸大子駅間は来年夏ごろの運転再開を目指し復旧工事が進められている。

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