茨城空港海外愛称「東京」省く 「Ibaraki International Airport」に決定
茨城県が進める茨城空港(小美玉市)の愛称変更について、大井川和彦知事は5日、海外向けを「Ibaraki International Airport」に決定したと発表した。有識者会議が先月28日に選定した最終候補案を覆し、同案から「Tokyo(東京)」を省いた案を採用した。国内向けは答申通り「茨城空港」を継続する。
有識者会議が六つの候補案から最終案に選定し知事に答申したのは、「Tokyo Ibaraki International Airport」。
海外就航先のセールスなどで首都圏への近接性をアピールするため、海外向け愛称に「東京」を入れるかが議論の焦点だったが、パブリックコメント(意見公募)を中心とする県民意見に反対が多かったのを踏まえ、最終的に知事が「東京」を外す決断をした。
大井川知事は決定した愛称について「シンプルで分かりやすく、CIQ(税関、出入国管理、検疫)体制が整備された国際空港だと印象付けられる」と説明。有識者会議が課題として指摘した、海外での本県の地理的な認知度の低さについて、「(「東京」を入れなくても)航空会社への誘致や営業を行う際に手だてを考えることで補うことができる」とした。
意見公募では、「東京」を入れた各案について、「東京との誤解を与える」「茨城の誇りが失われる」などの意見が多く、「ネットの反応も含め、ほとんどが反対意見だった」(大井川知事)という。
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