日本画 伝統と新表現 宇都宮で院展開幕 本県作家ら出品

下野新聞
2020年2月10日
特別鑑賞会の解説に聞き入る来場者

 再興第104回院展宇都宮展(日本美術院、下野新聞社主催)は8日、東武宇都宮百貨店5階イベントプラザで開幕した。伝統を受け継ぎながら新たな表現に挑んだ日本画77点が展示され、訪れた多くの美術ファンらを魅了した。17日まで。

 開会式で日本美術院の宮廻正明(みやさこまさあき)理事は「日本画の絵の具のように、若い人とベテランの個性が混在し高め合っている展覧会だと自負している」とあいさつ。テープカットに続いて特別鑑賞会に臨んだ。

 同展には同人で文星芸術大特任教授宮北千織(みやきたちおり)さん、同じく同人で日光市出身の女子美術大教授岸野香(きしのかおり)さんら本県ゆかりの作家も出品。特別鑑賞会で賛美歌を歌う群像画や自然の織りなす美を緻密に描いた風景画について作家自身が解説した。高根沢町宝積寺、主婦野中愛子(のなかあいこ)さん(72)は「新聞を見て初めて訪れた。風景画が好きで絵心はなくても感動する」と見入っていた。

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