淡水魚群 空を行く 大田原 アユ・ピラルクーのぼり登場

下野新聞
2019年4月24日

 こいのぼりならぬ「アユのぼり」と「ピラルクーのぼり」が23日から、大田原市佐良土の県なかがわ水遊園で大池上空に掲げられている。6月30日まで。来場者は記念撮影をするなど、計300匹の大群が風になびく姿を楽しんでいる。

 長さ約2メートルのアユのぼりは200匹、ピラルクーのぼりは約3メートルで100匹を掲揚。灰色の体に黄色いヒレのアユや、灰色に赤みが混ざったピラルクーの体色をそれぞれ再現している。

 アユは同園東側を流れる那珂川のシンボルで、「たくさん遡上(そじょう)するように」と願いを込め、6年前にのぼりの掲揚を始めた。ピラルクーは世界最大級の淡水魚で、同園では一番人気の魚類。飼育する4匹のうち最大の個体は約2メートル60センチで、のぼりもそれに近い長さにして昨年から取り入れている。

 23日は青空の下、家族と訪れた子どもたちがうれしそうにのぼりを眺めていた。日光市猪倉、古原希璃奏(ふるはらきりか)ちゃん(2)は「お魚が大好き。(ピラルクーのぼりの)赤い色がきれい」と、満面の笑みで話した。