「水戸美味」店マップ 地産地消推進を支援

茨城新聞
2018年2月6日

水戸市とその周辺地域の豊かな農産物の消費拡大を促そうと、市は地産地消推進店となる「水戸美味(うま)」店を紹介するガイドマップを作成した。地元生産の農産物を材料として使用した料理を提供する店舗を、地元のほか、観光やビジネス客向けにも広く紹介することで、生産者の支援につなげていく。

水戸美味は市と常磐大の学生が連携し、2012年度から始めた認定制度。水戸市のほか、ひたちなか、那珂、城里など隣接6市町内で生産された農産物を原料に使用した料理の提供を条件に、飲食店や菓子店を認定する。認定した各店の地産地消メニューは、写真付きで市のホームページに掲載している。

作成したマップは全カラー6ページ、三つ折りのA4サイズ。発行は2万部。偕楽園内の土産店「見晴亭」や水戸芸術館など市内の観光施設に加え、JR水戸駅の水戸観光案内所、市民センターで5日から無料配布している。

マップには認定店68店舗と各店の住所や電話番号、営業時間を紹介。観光客やビジネス客が利用しやすいよう、地図でも表示。また、市内の農産物直売所12カ所と、果物狩りのできる果樹園や体験農園計3カ所も掲載した。

同市では独自ブランド「柔甘(やわらか)ネギ」や特産品のパプリカなどに加え、ホウレンソウやハクサイ、ニンジンなど多彩な作物が生産されている。市農業技術センターは「水戸は納豆に対する注目度が高いが、ほかの農産物にも目を向けてもらえるよう、観光客やビジネス客向けにアピールしていきたい」とし、地元産農産物の消費拡大を後押ししていく考えを示した。

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