岸恵子さん追悼で来場者が増加 群馬・高崎電気館で月1の上映会 「ここに泉あり」に行列

上毛新聞
2026年9月25日

群馬交響楽団の草創期を描いた映画「ここに泉あり」(1955年公開)の無料上映会が毎月1回、高崎電気館(高崎市柳川町)で開かれている。13日の上映会は、主人公のピアニストを演じた俳優の岸恵子さんの訃報が伝えられてから初の上映となり、大勢が訪れた。

この日の来場者は 105人で、電気館前に長蛇の列ができた。同市出身の長谷川隆太さん(80)=川崎市=は「岸さんの姿を見に来た。日本初の地方オケの物語はとても素晴らしい」と話した。

上映前にはスタッフが岸さんへ哀悼の意をささげたほか、2016年に岸さんが同館を訪れた際に「K・9」の座席で鑑賞したことを明かした。関連のポスターや岸さん直筆のサインも展示された。

同作を初めて見たという中曽根竹彦さん(64)=高崎市=は「地方に音楽を届けるという情熱と変わらない思いが表現されていて、気が付いたら泣いていた」とし、並木弘行さん(66)=渋川市=は「子どもの頃の移動音楽教室の記憶が鮮やかによみがえった」と話した。

同館は同作の上映会を14年から行っている。支配人の飯塚元伸さんは「映画は群馬や高崎の宝で、多くの人に見てもらえるよう今後も上映を継続したい」と話した。次回は10月24日午前10時半から。