《釣り》夜イカ、重量感 茨城・常磐沖、本格的な季節 那珂湊港出発 15センチ本命に笑顔

茨城新聞
2026年8月15日

茨城県沿岸常磐沖で、夏の風物詩「夜イカ」の本格的な季節を迎え、半夜船は連日多くの釣り人でにぎわっている。今シーズンは7月から出船が本格化し、日ムラはあるものの、条件がそろえば100~150匹を記録するなど、好調な滑り出し。那珂湊港から「岡重丸」で出かけた。

茨城の夜イカはスルメイカ。夕方に港を出発し、日没後に強力な集魚灯でイカを誘い出す伝統的な沖釣りスタイルだ。

ライトに照らされた海面に集まるイカの群れを狙うため、日中に比べて棚(イカの泳ぐ層)が浅くなり、初心者でも比較的扱いやすいといわれる。この時期、主な対象は小型のスルメイカ、通称「ムギイカ」。火を通しても身が柔らかく、非常に人気が高い。

次々と上がる本命に顔もほころぶ

仕掛けは2.5号前後のウキスッテを使用した直結、またはブランコ仕掛けが一般的で釣果を得やすい。ヤリイカ用のプラヅノでも代用できる。近年注目を集めているルアー感覚の軽量タックル「イカメタル」も若年層を中心に人気。今回はこのイカメタルゲームに挑戦した。

タックルはイカメタル専用ざおにカウンター付きの両軸リール。道糸はPEライン0.6号に、リーダーにはサバの鋭い歯や船べりでの擦れを考慮してフロロカーボンの3号を2メートル結束した。

イカメタルは20~30号を使い、色は赤白、赤緑、赤黄の基本色をそろえた。その上の仕掛け「ドロッパー」には、専用品のほかウキスッテの2.5~3号を付けたが、小さいイカならマルイカ用のスッテでも十分だ。

午後5時半、釣り人で満員の船が出港。約1時間でポイントへ到着。水深130メートル、棚は30メートルから上を狙うようアナウンスが入る。集魚灯が点灯し、しばらくするとイカが海面近くへと浮上してきた。船上では「ヒット、ヒット」と歓声が上がり、いやがおうにも期待が高まる。

ムギイカと使用したさおと両軸リール

すると、私のさおにもズシリと重量感が伝わってきた。すかさずアワセを入れる。慎重なやりとりの末、上がってきたのは15センチの本命ムギイカ。今季初の夜イカ釣果に自然と笑みが浮かぶ。

素早くシャクリ(さおをあおる動作)を入れてイカに興味を持たせ、きゅっと止めてルアーを抱かせる。こつをつかむと連続ヒットとなり、数釣りの面白みを存分に堪能できる。私の結果は28匹と、イカメタルの釣果としてはまずまずの数だった。

多様なスタイルで楽しめる夏の夜イカシーズンは、今月中旬にかけて最盛期を迎え、例年秋口まで続く。海上の夜風に吹かれ、手元に伝わるイカ独特の重量感を味わおうという釣り人は多く、夜の港はしばらくにぎわいそうだ。(キャスティング水戸店・富田浩之)