桜や富士、日本画60展 水戸、3日まで茨城新興展
茨城新聞
2015年10月1日
日本画団体、新興美術院の茨城支部による「第44回茨城新興展」が、水戸市千波町の県民文化センターで開かれている。春に東京などで開かれた、中央の公募展出品作など60点を展示。風景画や花鳥画など、日本の自然の美を描き出した作品が並ぶ。3日まで。
同団体の常任理事、飛澤龍神さんの「さくら」は、金色の画面に根を下ろす細身の桜が華やかな雰囲気。ほか「真鍋小の桜」「霞ヶ浦よりの富士」も出品。富田四郎さん「涼気渓谷」は人けのない山奥の、透き通った空気感のある作品だ。中央展で記念大賞を受賞した常陸美智子さん「富貴花」は紅白のボタンが花盛りを迎え、気高く咲く姿を描いた。
飛澤さんは「日本の文化、伝統を途切れさせず伝えていきたい」と話している。
会員のほか、研さんに励む研究会員も出品。チャリティー事業として色紙作品の展示・販売も行われている。
新興美術院は1937年、本県出身の日本画家、小林巣居人(そうきょじん)(1897~1978)らが日本美術院を脱退、自由で新興清新な芸術を目標に結成した。
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