笠間焼の成り立ち紹介 茨城県陶芸美術館でテーマ展 10日まで

収蔵作品などを通して笠間焼の成り立ちを紹介するテーマ展「笠間スピリッツ 自由を求めた新天地」が、茨城県笠間市笠間の県陶芸美術館で開かれている。芸術作品から日常使いの食器類までを並べ、笠間の陶芸の始まりから作家が集う街となった現在までの歴史を、動画なども通して伝えている。同展は10日まで。
笠間焼は約250年前、江戸時代に久野窯の開窯で始まった。明治期に入ると美濃の商人などにより販路が拡大。大正-昭和期にかけて、創作活動をする作家が活躍を見せた。
太平洋戦争中は作り手がいなくなり、戦後には窯元が8軒に減少。笠間焼存続が危ぶまれる中、1950年に県窯業指導所が設立された。生産品を変更し、海外輸出、デザイン改良に取り組んだ。60年代には県外で活躍する作家を誘致。陶芸団地や笠間芸術の村、窯業団地ができたこともあり、70年代にかけ陶芸に関心のある人々が集う街に育った。展覧会で活躍する作家の存在もあり、笠間の知名度は向上した。
82年には作家らの交流から企画された陶炎祭(ひまつり)がスタート。作家主体でプロデュースした同イベントは、自由な雰囲気にあふれた。県窯業指導所は2016年に県立笠間陶芸大学校に改組。新しい人材が育成され、先行者のライフスタイルを受け継ぎ、新たに笠間に根を張る人も現れている。
現在活動する作家、窯元は約300軒。陶芸家たちは互いに個性を尊重し合い主体的に活動し、消費者とダイレクトに接しながら、笠間焼の魅力を発信し続けている。同館は同展を通し、「収蔵品を中心に笠間の豊かさを紹介したい」としている。
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