《60th 茨城県芸術祭》「アルジャーノンに花束を」 演劇祭、土浦で23日 懸命に稽古 創造市場「幸せ価値問う」

茨城新聞
2025年11月21日

茨城県芸術祭(県、茨城文化団体連合、茨城新聞社など主催)の演劇祭が23日、同県土浦市東真鍋町のクラフトシビックホール土浦の大ホールで開かれる。同市の社会人劇団「創造市場」が「アルジャーノンに花束を」を上演。本番に向け、団員たちは同市西真鍋町の稽古場で練習に励んでいる。

「アルジャーノンに花束を」はダニエル・キイスのベストセラー小説が原作。知的障害のあるチャーリーが脳外科手術を受け、天才的な頭脳を手に入れるが、知能の急速な向上に感情が追い付かず、孤独や周囲との摩擦に悩むという物語。

演出を担う代表の稜地一週さんは「人間の浮き沈みは周りの影響を受ける相対的なもの。年齢や経済的状況、地位など自分に置き換えて見てもらい、幸せの価値を問いかけたい」と演目の狙いを説明。「今回は舞台美術をほとんど使わず、演技だけで勝負する。各公演で役者や役が変わるので、その違いを見に来てほしい」と来場を呼びかける。

当日は午後1時、同5時の2回公演。前売り2200円(当日2500円)、18歳以下1800円(同2100円)。問い合わせは同劇団(電)029(821)9405。