オール群馬県内ロケ映画「ブルーボーイ事件」パネル展 12月3日まで群馬・前橋市内3カ所で

上毛新聞
2025年11月19日

群馬県前橋市出身で「まえばしPR大使」を務める映画監督、飯塚花笑さんの最新作「ブルーボーイ事件」は15日、前橋シネマハウス(同市千代田町)で上映が始まった。撮影は全て県内。このうち8割は市内で行われ、ロケの舞台裏を紹介する「映画舞台裏写真展」と題したパネル展示が12月3日まで市内3カ所で開かれている。

映画は警察が売春の取り締まりを強化した1960年代が舞台。性別適合手術を受けた「ブルーボーイ」を一掃しようと、手術を行った医師が逮捕された実際の事件を題材としている。トランスジェンダーの当事者をキャスティングしたことも話題になっている。

写真展は、市役所1階ロビー、JR前橋駅北口の「アクエル前橋」1階、中心街の「本屋『水紋』」であり、展示内容はそれぞれ異なる。飯塚監督は「水道局や県民会館などを使い60年代の世界観を再現した。昭和的でレトロな景観と新しいものが調和し残っているのが素晴らしい。前橋の良さを再認識してもらえると思う」と話した。