新聞紙で寅さんや芸人 吉田さん夫妻が20体作り設置 かかし、赤城南麓県道沿いに 群馬・前橋市
上毛新聞
2025年9月23日

田んぼが広がる赤城南麓の県道沿いに、新聞紙を原料に作ったかかしがたくさん出現するスポットがある。その表情はどれもユーモラスで、眺めているだけで自然と笑顔になる。農地を管理する夫婦が開設した「かかしの里」として、近所の人たちから親しまれている。
かかしが立つのは前橋市河原浜町の県道大胡赤城線沿い。同町出身で、太田市新田早川町の元公務員、吉田三郎さんと妻の政子さんが、所有する田んぼの一画に手作りした。
かかしは3年ほど前、スズメよけのために立てた。「せっかくなら見る人を楽しませたい」と次第に数が増えたという。
材料は新聞紙で、水に溶かして粘土のように形を整え、乾燥させた後にペンキを塗る。色とりどりの服は政子さんが仕立てている。1体作るのに2日ほどかかるという。
かかしの総数は20体。現在は太田市の尾島ねぷた祭りをモデルにした一団のほか、「男はつらいよ」の寅さん、人気お笑い芸人にそっくりなかかしもいてにぎやかだ。