「郷土望景詩」刊行100年で映像制作 萩原朔太郎の見た群馬・前橋市を題材 11月から文学館で上映
上毛新聞
2025年9月20日

詩人の萩原朔太郎が故郷の群馬県前橋市を題材にした「郷土望景詩」を収めた詩集の刊行から今年で100年になるのに合わせ、同作をテーマにした映像作品の制作が市民参加で進んでいる。14日は朔太郎の生家などでロケが行われ、約1年かけた撮影が完了した。11月半ばから前橋文学館で常設上映される予定だ。
映像作品は「朔太郎の散歩道~いまそこにいる朔太郎~」。 同館企画展の映像を手がけてきた美術家の石原康臣さん(48)=太田市出身=が監督を務め、人気ドラマ「孤独のグルメ」のカメラマン、金子圭太郎さん(40)が撮影を担当した。
新たな作品は「郷土望景詩」で題材となった場所をたどる内容で、公募したボランティア延べ約40人が参加している。朔太郎の孫の萩原朔美さん(同館特別館長)が朔太郎を演じている。