水引工芸、多彩な造形 教室指導者ら作品展 茨城・古河

茨城新聞
2025年6月6日

祝儀袋などを飾る伝統工芸の「水引」で多彩な造形を創作する「水引工芸」の作品展が、茨城県古河市仁連の同市役所三和庁舎で開かれている。水引デザイナーの田中麗水さんと指導を受ける生徒の作品約60点を展示している。同展は17日まで。

テーマは「線から立体へ」。田中さんの作品は水引を立体的に結んで額に収めた風景画のような作品だ。このほか、色とりどりの水引を結んで作り上げた花々、縁起物の鶴亀や竜など、生徒たちが丹精込めた力作が並ぶ。

田中さんは埼玉県春日部市を中心に活動し、「日本伝統水引工芸創作スタジオ」を主宰する。埼玉に4教室、茨城県内に2教室があり、今回、県内の「あわじ麗水会古河教室」「水引工芸クラブすみれ会八千代教室」の合同作品展として初めて開催した。

田中さんは「水引はさまざまな結びで立体的な作品になる。ぜひ水引工芸を間近に見ていただければ」と来場を呼びかけている。

会場は1階の多目的ギャラリー。午前9時~午後4時(最終日は午後3時まで)。問い合わせは田中さん(電)090(4700)0987。