4年間の集大成 力作36点 茨城大美術科卒業生 6日まで 水戸

茨城新聞
2025年3月3日

茨城大学教育学部美術科卒業生による「第73回卒業研究展」が6日まで、茨城県水戸市泉町の市民会館2階展示室で開かれている。絵画、彫刻、映像、工芸、論文など卒業生による4年間の集大成36点が並び、来場者を楽しませている。

同展は卒業生13人がそれぞれの研究テーマをもとに作品を発表した。柴崎真菜さん(22)=同県取手市=は社会に対する怒りや戸惑いをテーマとした油絵「仮想」を制作。作品は薄い布の奥から監視する視線やうずくまっている人物、薄い膜にまとわりつかれて動けない自身を描き、仮想敵に恐怖している様子を表現した。

柴崎さんは「卒業生それぞれは、表現する形は違っていても、今後も制作を続けていくと思う。来場する皆さまには、これから広がっていく私たちの個性や世界観に思いをはせてほしい」と語った。