編み物 街灯包む 鮮やか、景色彩る 茨城・ひたちなか
茨城新聞
2024年12月19日
カラフルな毛糸の編み物で街灯を包み、街中を彩るイベント「ヤーンボミングdeひたちなか」が、茨城県ひたちなか市のJR勝田駅東口から延びる昭和通りで始まった。イベントを企画した編み物愛好家らでつくる団体「あみもんどころ」のメンバーが編み地を取り付けた。来年1月末まで楽しめる。
ヤーンボミングは、街中にあるものを毛糸で編み包み、景色の変化を楽しむストリートアートの一つ。同市での開催は2020、22年度に続いて今回3回目で、市誕生30周年記念事業の一環。
団体が市内で7、9、11月に開いたワークショップの参加者や、交流サイト(SNS)で募った人ら、延べ計約100人が協力して24枚の編み地(縦1.2メートル、横1.65メートル)を編んだ。
編み地は朱色や水色を基調としたものから、虎塚古墳の石室内に描かれた彩色壁画や国営ひたち海浜公園で春に咲くネモフィラの花をデザインしたものなど8種類。
14日には同団体のメンバーやワークショップ参加者、市職員ら約20人が、勝田駅入り口と東石川1丁目の両交差点の間にある交差点の街灯24基に編み地を取り付けた。
団体の代表を務める河本珠美さん(46)=同市在住=は「彩りが少なくなる冬の中で、色鮮やかな編み物を見て楽しんでほしい」と期待した。