伝統と革新の工芸品 桂雛、結城紬、笠間焼… 28日まで 茨城・つくばで展示会
茨城県内の伝統工芸品を一堂に集めた「常陸国が誇る 進化する-伝統工芸と匠の技-展」が、同県つくば市二の宮の関彰商事つくば本社内のギャラリーで開かれている。桂雛(びな)、結城紬(つむぎ)、笠間焼、大子漆、いばらき組子(くみこ)、西ノ内和紙、水府提灯(ちょうちん)をモダンにした「すずも提灯」の7品目計80点余り。伝統的な職人の技と新しいデザインが融合した商品を展示し、茨城県伝統工芸品の魅力を伝える。28日まで。
同展は、日本の伝統工芸産業を支援する関彰商事の主催。
桂雛は一年を通して飾って楽しめるインテリアアートとして提案。結城紬はバッグやショール、名刺入れなど、日常でも手に触れられる工芸品としての商品開発を紹介する。
笠間焼は書道の筆で描いたような模様の和食器、大子漆はメタリックな色に仕上げた漆器、いばらき組子は切頂二十面体のテーブルライトが目を引く。
西ノ内和紙は紙製品に見えないクッションやがま口のほか、のれんなどの商品を展示。すずも提灯は雲や鳥のデザインをしたスタンドライトが並ぶ。
会場では各工芸品が制作される様子を映した動画も上映。同社の担当者は「時代に合わせて変化した工芸品の数々をぜひ見てもらいたい」と話している。
入場無料。午前10時~午後5時。土日祝日休み。同社つくば本社(電)029(860)5151(平日午前9時~午後5時)。