新「ふらの」就航へ 大洗-苫小牧カーフェリー、高速化や客室増
茨城新聞
2017年5月3日
大洗-苫小牧(北海道)の大型カーフェリー「さんふらわあ ふらの」の新造船が13日就航するのを前に内覧会が2日、茨城港大洗港区で開かれた。客室の個室を約3割増、車両スペースを乗用車で約2倍に拡大するなど快適さを追求。国内フェリー初のハイブリッド推進システムで環境性能を向上させた。
船は全長約200メートル、約1万3800トン。定員590人。ディーゼル発電機とモーターによるハイブリッド推進システムと二重反転プロペラを採用した。
高速化により、大洗の出港時刻を午後6時半から同7時45分に変更、物流事業者の利便性を向上させる。苫小牧着は従来通り、翌日午後1時半。
船内は片舷2層吹き抜けで開放感を演出。無線LANでスマートフォンから映画を視聴できる。客室の約6割が個室で、ペット同伴用に5部屋設けた。車両は乗用車が146台、トラックは約1割増154台となった。第2船「さんふらわあ さっぽろ」も8月28日から新造船となる。
運航元の商船三井フェリー(東京)の大江明生社長は「最先端技術で快適な旅を届けたい」と話した。
就航に伴い、大洗港フェリーターミナルビル内をリニューアル。無料Wi-Fi(ワイファイ)、観光情報を発信する大型モニターを設置した。
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