グランピング アウトドア「温泉付きキャンプ」開業 中之条 

上毛新聞
2017年4月28日

快適な空間でアウトドア気分を満喫できるグランピング=ズーム=が人気だ。県内でも新たな需要を取り込もうと、豊かな自然を生かした施設づくりに力を入れる企業が増えている。

中之条町の四万温泉で旅館「鹿覗キセキノ湯 つるや」と「森のカフェKISEKI」を運営するSRK(関良則社長)は27日、同温泉日向見地区に温泉とキャンプを組み合わせた宿泊施設「Shima Blue」を開業する。
新たに取得した約3600平方メートルの土地を約2億2千万円かけて整備。趣向の異なる7棟の独立型宿泊棟のほか、宿泊客以外も利用できるカフェ棟を設けた。
宿泊棟はドーム型テントと木造平屋建て、同2階建てがあり、全てが温泉付き。各棟とも広いテラスを設置し、一面ガラス張りの棟では目の前を流れる清流などの景色を一望できる。
食事は地元産の肉や野菜、ブランド米を使ったメニューを提供する。夕食はキャンプのようにテラスで自分たちで焼いて食べることもでき、朝食は部屋や近くの公園など好きな場所で食べられるのが特徴だ。
宿泊できるのは中学生以上で、1泊2食付き2万8千円から。各棟ともに定員は2~3人。関社長は「大人のための施設として開業する。若い女性や外国人らに温泉とキャンプを組み合わせた楽しみ方を提案していきたい」と話した。
みなかみ町でカヌーなどアウトドア体験ができる「TOP水上」では、バンガローでの宿泊とバーベキューの食事を組み合わせたグランピングが人気だ。ブームとなった昨年から次第に利用客が増え、今季は7月から11月まで受け付ける。
小野佑樹マネジャーは「雄大な自然の中で食事できることが受けている。既に予約も入っており、今季は集客の柱にしたい」と意気込んでいる。

【ズーム】
グランピング グラマラス(魅力的な)とキャンピングを組み合わせた造語。リゾート施設などを利用して豪華で快適なサービスを受けながら、自然との触れ合いを楽しむ。キャンプのイメージを覆す新しいレジャーとして注目されている。

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