日本百名山の名峰・那須岳に登山シーズン到来 安全を祈願して山頂で開山祭

下野新聞
2024年5月10日

登山シーズンの幕開けを告げる「那須嶽神社開山祭」が8日、栃木県那須町湯本の那須岳山頂(茶臼岳、1915メートル)で行われ、山岳関係者や登山客ら約50人が安全を祈願した。新型コロナウイルス禍や悪天候の影響などで、従来通りに開山祭を山頂で行うのは5年ぶり。

関係者らは那須ロープウェイ山頂駅から約1時間かけて登頂。冷たい風が吹き凍えるような寒さの中、山頂のほこらを囲んだ。神事を執り行った那須温泉神社の神職人見圭祐さん(27)は「雄大な自然に感謝し、皆さんの安全を祈りながら臨んだ」と話した。

那須連山では昨年10月、男女4人が朝日岳登山道付近で遭難し、死亡する事故などが起きている。初めて参加した那須町、自営業の男性(51)は「いつもより気が引き締まる思いで登ることができた」と話した。

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