《釣り》茨城・八千代の管理釣り場 大型ヘラブナ 引き堪能 水深、底の変化イメージ

茨城新聞
2024年5月13日

4月下旬、大型ヘラブナの力強い引きを堪能しようと、茨城県八千代町小屋の管理釣り場「筑波流源湖」へ釣行した。ここは水面積3300平方メートル超、座席数600を誇る県内最大規模で、全国的にも人気。水深は2~8メートルと変化に富んでおり、いろいろな釣り方が楽しめる。

ヘラブナは水温によって泳ぐ棚(水深)が変わるので、季節によって釣りやすい棚を探ることが数釣りのポイントとなる。気温が上がり始める春は、魚が底に付くことが多いので、今回は餌が底に付いた「底釣り」でスタートしよう。

植物性プランクトンを食べるとされるヘラブナの餌は麩(ふ)の粉末やマッシュポテトなど。今回はマッシュポテトのグルテンを使った。水深は約3メートル。水底の凹凸などの変化を早めにつかみイメージすることが底釣りの基本だ。

慎重に水深や変化を確認して餌を入れていく。数投すると浮きの動きに変化があった。底の餌に反応してきたようだ。程なくアタリ。浮きが鋭く1目盛り入ったところですかさずアワセを入れると待望のヒット。

40センチを超える大型。ヘラブナの引きを十分堪能できた=八千代町小屋

筑波流源湖の魚は皆引きが強い。無事玉網に入れると40センチを超える大型だった。ここからアタリが続き、35センチを超える大型ヘラブナの引きを堪能したところで早めの昼食を取った。

食後は気温も上がり魚の棚も上がってきたので短い1メートルの浅棚の釣りに変更。餌は麩餌をダンゴ状に練ったもの。狙う水深が1メートルしかないので、底釣りよりもスピーディーになる。

しかし予想に反してアタリはあるが食ってこない。いいアタリがことごとく空振りだ。餌やハリスの長さを調整し直すが、なかなかヘラブナ好みの餌になっていない様子。ヘラブナの難しさ、餌や仕掛け調整の迷路にハマってしまい、気付けばそろそろ納竿の時刻。結局20匹ほどの釣果で終了となった。調整がうまくいけば、もっと釣れたと思うが少し難しかった。

今回使った練り餌。カッツケからチョーチンまで便利に使える

ヘラブナ釣りは1カ所に腰を据えて釣るスタイル。のんびりして見えるが、実は頭の中で常に水中の状況をイメージして餌の硬さや大きさなど、変化を付けないと続かない攻めの釣り。春夏秋冬、季節ごとにいろいろな釣り方が楽しめる釣りでもある。

■18日に初心者教室

今月18日、筑波流源湖で上州屋主催のヘラブナ初心者釣り教室を開く。レンタル竿(ざお)も用意している。県内と栃木県内の上州屋各店で参加の申し込みを受け付けている。詳しくは上州屋牛久店(電)029(872)4827へ。(上州屋牛久店・高橋徹)

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