「デスマッチの帝王」ミスター・ポーゴさん、ゆかりの群馬・伊勢崎市で7回忌興行

上毛新聞
2023年6月15日

かつて群馬県伊勢崎市でプロレスの魅力を広めようと奮闘したレスラーがいた。「デスマッチの帝王」の異名をとったミスター・ポーゴ(本名・関川哲夫)さん。2000年5月、同市でプロレス団体を旗揚げした。17年6月に66歳で急逝したが、ルール無用の過激なスタイルは今も多くのプロレスファンの記憶に残っている。仲間が遺志を受け継ぎ、6月18日に市第二市民体育館(同市乾町)で7回忌興行を開く。

同市出身のポーゴさんは、伊勢崎工業高で柔道に打ち込み、その後角界へ。序ノ口優勝を果たすなど将来を期待されたが、ひざを壊してプロレスに転向した。鎖鎌や有刺鉄線などの凶器を使ったデスマッチで人気を呼び、ライバルの大仁田厚さんと白熱した闘いを繰り広げた。

「普段は温厚だが、試合になると近寄りがたい迫力があった」。19年間付き人を務め、ともに団体を立ち上げたラーメンマン(本名・横堀博英)さんはこう振り返る。それまで悪役を貫いていたポーゴさんが、興行のために企業を回ってチケットを売ったり、体育館を予約したりと身を粉にしていた姿が印象に残っているという。同市を拠点に活動し、福祉施設の慰問や地域のストレッチ教室にも積極的だった。

会場の確保が難しく、思うように試合ができなかったコロナ禍を経て迎える7回忌興行。ポーゴさんの存在を若い世代にも伝え、地元でプロレスの灯を絶やさないようにと企画した。

当日は、親交の深かった大仁田さんやダンプ松本さんのほか、人気女子レスラーが参戦する。ポーゴさんの代役としてリングに上る機会もあったグレートポーゴさんは「亡くなってから名前の重みをさらに自覚する。少しでも面影を感じてもらえるような試合をしたい」と気を引き締める。

午後4時試合開始。チケットは前売り自由席4千円から。問い合わせは主催の伊勢崎プロレス(☎080-5009-7620)へ。

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